同じように 10⁴ は 1 万 のことだ。 2.1 × 10⁴ は 21,000 であり、同じ数字であるように見えるが化学や物理の世界での数値は必ず誤差を伴うのが常であるので別の視点で考えなければならない。

定価 21,000 円と表示されていれば値引きしてくれたり消費税などがなければ 1 円の誤差なく支払えばよい。

しかし、距離が 21,000 m とあっても必ずしも 1 m あるいは 1 cm の誤差もなくちょうど 21,000m であると考える人は少ない。

もし、誤差が 1 m 以内であるような場合には 2.1000 × 10⁴ m と記すのが正しい。

小さい数字を表す場合には、例えば 0.001 は 1/1000 のことであり、1/10³ と記すこともできる。分数表示は避けたいので、 10^-3 と表すように決められている。

ちなみに、10⁰ は 1 であると定義されているので注意したい。